|
|
|
|
|
私たちの心の中には、様々な「ゴミ」が溜まっています。これを放置し続けると様々な変調が現れてきます。今回はそんな「心の中のゴミ」を上手く処理する方法について考えたいと思います。
会社や様々な組織の人間関係、あるいは色々な外的要因によるストレスなどによって、心の中のゴミはどんどん蓄積していってしまいます。
普通の燃えるごみや資源ごみを指定された日に集積場所に出すのと同じように、心の中のゴミも定期的に「ゴミ出し」したいものです。
一番手っ取り早いのは、「ノートや紙にありったけの心のゴミを書き出す」ことです。それをひととおり読んだら紙をグシャグシャにして、まさに捨ててしまえばいいのです。
そして、できればもう一歩進んだ方法として、「ゴミの再利用」をしてみましょう。一般にいうリサイクルと同じで、捨てるだけではもったいないので、資源として心の中のゴミを再利用するのです。
心の中のゴミは、言葉を変えていえば「財産」であり、まさに心の成長や改善のための種であるかと思います。少し冷静になって、書き出した「ゴミ」の改善策なんかをその下にでも書いてみましょう。
少なくとも成人した大人であれば、これまでの社会経験などによって、ほとんどの事項については改善策が書けてしまうと思います。要は「ゴミ」として心の中に溜め込んでしまうばかりで、それらの再資源化の加工をしていないだけなのです。
これで、心の中のゴミを書き出したノートや紙が「成長の教科書」に変わることでしょう。
さて、以前に当コーナーで朝の時間の活用法について述べたことがありましたが、今度は「夜の時間」の活用法です。
心の中のゴミ出しをして再資源化するには、夜の時間の過ごし方がカギになります。
昼間に色々な悩みや課題などでパンパンになった心を、夜の時間を使っていったんリセットして、来るべき明日に向け気持ちを切り替えるために使いましょう。
お酒でも飲みながら親しい人や家族に愚痴や不満を言うのも全く効果がないとはいいませんが、心の中のゴミは意外と残るものですし、再資源化という所まではなかなか到達しません。何より「その愚痴や不満をぶつけられる他人や家族」があまりいい思いをしません・・・。
できれば、自分一人で静かな部屋で冷静になって、上述した心の中のゴミ出しと再資源化の作業を行いましょう。
そして、自分の好きなことをしたり考えたりして心に栄養ドリンクを与え、「明日に自分がすべきこと」を整理した上で、寝ている間に心をリセットするイメージで就寝するとよいかと思います。
よく「自分には乗り越えるべき大きな“壁”がたくさんあって、ちっともその壁を越えられないんだ」とおっしゃる方がいますが、そもそもそういう“壁”を現実に見たことがある人はいるでしょうか?
たいがいは、自分の心の中に勝手にそういう“壁”を作ってしまって、もがいているだけではないでしょうか。せっかくの人生ですから、毎日楽しく心身共に元気に過ごしたいものです。
※今回のコラムにおいては、「仕事で心が折れそうになったら読む本」(佐藤康之 著:PHP研究所)の内容を一部引用・参考にしております。
|
|
|
|
|
|