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■ ネット上での“書き込み”への対策について考える |
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インターネットが幅広く普及している昨今、ネット上の掲示板やSNSなどに会社の悪口や誹謗中傷などを書き込まれて困ったという類の話が増えています。今回はそのようなネット上での困りごとについて考察してみたいと思います。
ネット上の・・とひと口に言っても、各種掲示板にブログにツイッターにフェイスブックなど色々あり、特徴も様々ですが、共通しているのは相当な速さで不特定多数の人に広まってしまうことです。
書き手が“お客様”なのか自社の“従業員”なのかによって対処も変わってきますが、まずは事実関係を確認してみましょう。
批判されても仕方のない事や法令違反等が本当にあったのならば、当然のことながらそこを改めるのが第一です。
そうではなく、全く事実無根の内容であったり相手の勝手な思い込み・解釈等で書かれているならば、まずは削除の要求をしましょう。
書き込んでいる相手がわかっている場合には、内容証明郵便等によって投稿の削除を要求し、相手がわからない場合については、プロバイダやサービスを提供している事業者に対して削除の請求をしましょう。
よく「炎上」と称されますが、世間に広く拡散してしまった場合や社会的に影響力の高い企業・業種であれば、本業である事業活動が打撃を受けてしまいますので、とにかく早い対応が肝心ですし、現従業員のモチベーション低下や今後の採用活動にも影響が及ぶ可能性もありますから、面倒でも手は速く打ちたい所です。
もしそれでも状況が解消しない場合は裁判所の手続を用いるとか、損害賠償が発生してしまうような事案であれば裁判に発展するとかなってしまうかもしれませんが、放置するとますます事態が悪化する懸念がありますから、それも致し方ないかもしれません。
さて、ここまでは実際にネット上に書き込み等をされた場合の対処法でしたが、もっと重要なのは、やはり「予防」です。他の労務問題などと同じように、そういったことが起きないような環境づくりや対策をしておくのが何よりの得策です。
火のない所に煙は立ちませんから、当たり前のことではありますが、常日頃からお客様や従業員の方々を大切にし、お互いの良好なコミュニケーションを保ち、真摯に業務に向き合うことが何よりかと思います。
その上で、万が一のリスク回避のために、就業規則などにネット上への会社の誹謗中傷や事実無根の書き込みを禁止するような規定を盛り込み、もしそれが実行された場合の会社としての具体的対応について明記しておくことが肝要かと思います。
〜良くも悪くも、情報が様々な人に速く伝わる便利な世の中です。せっかくですので、関わる人すべてが気持ちよくネット上のサービスを利用できるようにしたいものです。〜
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