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前回の内容に関して少なからずの反響がありましたので、今回はその続編としてさらに色々考えてみたいと思います。
「泰然自若」という言葉がありますが、プロを極めた人ほど(前号で述べたピンチの時だけではなく)普段から全く慌てることなく落ち着いてどっしりと構えている感じがします。
自分のやるべきことがきちんとわかっていて、同時に周りの状況とかもちゃんと見えています。なので、慌てず騒がず本当にやるべきことを何気なく日々こなしていきます。
何も知らない人が傍から見ると特別なことをしているようには見えなかったりします。でも、確実に結果を出していくわけです。
以前、とあるプロのオーケストラの音楽監督をしている指揮者の方のインタビュー記事を読んだことがあります。
その方が音楽監督に就任してしばらくすると、そのオーケストラは飛躍的に演奏の質が上がり、演奏会も連日満員の盛況ぶりとなったとのこと。
で、何か特別なことを教えたり連日の猛練習で鍛えたりしたのかみたいなことをインタビュアーが聞きますと、こういうお答え。
「私はね、何も特にこれといったことはしてないんですよ。オーケストラのメンバーは元々能力や技術の高いプロの演奏家たちの集まりじゃないですか。なので、みなさんに気分よく演奏してもらえるような環境を整えた上で、メンバーのそれぞれを信頼してずっと見守っていただけなんです。」
状況や環境にもよりますが、余計な口出しや過度な指導などはぜず、相手を信頼して温かく見守るということが本当のプロのお仕事ということですね。究極に言うと「何もしない」のが理想。
これは一般の企業の組織においても同じことがいえるかと思います。上司や経営者が部下や社員を信頼して温かく見守るということが、組織活性化の大きなカギなのではないでしょうか。
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