|
|
|
|
|
夏真っ盛りの8月です。今回は、最近の夏に急増している感のある「熱中症」について取り上げたいと思います。
◎ そもそも「熱中症」とは?
一般的には、「高温・多湿の環境下で体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害」とされていて、その症状により次の4つに分類されます。
・「熱射病」
→めまい・悪心・頭痛・耳鳴りなどの症状から発展するもので、嘔吐や下痢を伴う場合が多く、熱中症の中で最も致命率が高く、緊急の治療を要する症状。
・「熱けいれん」
→大量の発汗で体内の塩分がなくなったことにより起こるもので、四肢や腹部の筋肉の痛みを伴い、発作的にけいれんを起こす。
・「熱虚脱」
→高温の場所に長時間いることなどにより、心拍増加が一定の限度を超えた場合に起こり、全身の倦怠・脱力感などの症状がみられる。
・「熱疲はい」
→大量の発汗により血液が濃縮し、血液分布が異常になることより起こり、激しい口の渇きや尿量の減少、ひどい場合は歩行困難や失神なども引き起こす。
◎ “予防”と“応急処置”の再確認
上述のように、体内の水分や塩分が著しく減少することで症状が出ますから、意識して水分や塩分をこまめにとることが何よりです。
ただ、このようなことは世間でも日頃から散々言われていますので、みなさんも気をつけておられるかと思います。
また、しょっちゅう外に出かけている人や外での作業等が日常化している方々は、普段から気をつけてもいるでしょうから、逆に意外と大丈夫なものです。
むしろ注意すべきは、一日のほとんどを室内で過ごす方々かもしれません。
クーラーのきいた所に長い時間いて急に猛暑の外に出る・・とか、逆に猛暑の外から急に涼しい室内に入る・・などという“急激な温度差”がかなり危険です。それに加えて、自分はいつも涼しい所にいるから大丈夫・・といった油断が危険度に拍車をかけることになります。
それから、熱中症は「寝ている時」にもよく発症しますから、寝る前の水分補給や寝室の温度等の管理には気を使った方がよいかと思います。
では、予防はできる限りしていたとしても、実際に熱中症になってしまったという時の対処法です。
まずは、何はともあれ日陰や涼しい所などに移動して、水分と塩分をとりましょう。できるだけ衣服はゆるめて身体からの熱の放散を助けるようにし、もし横になることができるならばそれに越したことはありませんし、氷嚢などがあれば、首や脇の下、足の付け根などに当てるようにしましょう。
〜まだまだ暑い日が続きそうです。体調管理にはくれぐれも気をつけて、夏を乗り切りましょう。〜
|
|
|
|
|
|