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今回は、これまでに私が受けた相談の中で、多かった感のある事象をQ&A方式でご紹介します。ご参考にして頂ければと思います。(支障のないよう、一部内容等を改編しております。)
Q:社員がなかなか定着しません。入ってもすぐに辞めてしまいます。どうしたらいいでしょう?
A:厳しい言い方をしますと、社員が定着しないというのは、会社に魅力がないからだと思います。
まずは、新たに会社に入った人の気持ちになり、あるいはお客様目線で第三者的視点から会社を俯瞰してみましょう。必ずやその“理由”が見つかると思います。
いくら厳しい世の中でも、日々楽しく充実した仕事をできる環境がなければ、自然と心が離れていってしまいます。逆に、みんなが一致団結し、毎日活き活きと仕事をしていれば、およそ辞めてしまう人などいなくなると思います。
決して、最近の若い奴は根性がない・・とか、不景気のせいだ・・とか、他者のせいにしてはなりません。むしろ、辞める人が続出したという事実を、「現状の職場の問題点や改善点を知るためのいいキッカケになった」ぐらいに考えて感謝してみましょう。
Q:私(社長)とNO.2である専務との経営方針が、最近はいつも食い違ってしまいまとまりません。これからどのように会社のかじ取りをしていったらいいでしょうか?
A:まずは、他人同士なのですから「意見は食い違って当たり前」と考えましょう。
そして、そもそも「企業」というのは、一定の方針(ポリシー)に基づいてある目的を達成するために存在しているのでしょうから、その方針と目的が共有化できているのかどうか、改めて両者で話をしてみてはどうでしょうか。
もしそれで共有化が図れなかったとしたら、ルールを決めましょう。
つまり、「意見が分かれた場合は、どのようにして意思決定するのか」をあらかじめルールとして決めておくのです。最高責任者である社長が断を下すのか、役員会に諮って決めるのか、あるいは第三者の判断を仰ぐのかetc. というように。
Q:業績も芳しくないし、私(社長)もだいぶ高齢になったから、誰かにバトンタッチしたいのだが、後継者にふさわしい人がいない。どうすべきか?
A:そもそも、どうして後継者にふさわしい人がいないのでしょうか?
例えば、経営のトップにいる人が毎日明るく楽しそうに仕事をしていて、なおかつ業績も挙げている会社さんは、自分が後継者になりたいと考えている人達が多くなって逆に困ったりしています。
(言いにくいのですが)人間というのは「やっている人を見て、自分もそうなりたいかどうかを考える」ものです。
今からでも遅くないですから、この仕事をどうしても継ぎたいと周りが思えるように、その仕事がどれだけ社会的意義と価値があるのかを、自ら体現してゆきましょう。遠回りなようで、それが一番の近道かと思います。
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