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仕事柄、色々な企業の(管理職の方々も含めた)従業員さんとお話しをする機会がよくあります。その時にいつも感じることは、「みなさん、自分の会社の社長や経営者のことをよく見ているな〜」ということです。
本当に日々よく観察をしていらっしゃいますし、その分析力はスゴイです(笑)。
逆に言いますと、組織のトップに立つ人は本当にいい加減なことができませんし、自身の心がけや接し方が、そこで働く従業員さんのモチベーションに大きな影響を与えるということがいえましょう。
特に組織が小さければ小さいほどそれは顕著です。また、その辺りの微妙な変化や方針の転換なども、本当に敏感に察知されます。
故に、どんなに優秀・有能な社員さんを揃えても、トップに立つ人がよいパフォーマンスを周りに見せていなければ、せっかくの才能を活かすことができません。いや、そればかりか、逆に足元をすくわれてしまうことも大いにあります。
以前にもご紹介しましたが、トップの言うことを全然聞かないという評判のとある社員の方に、「あなたはどうして○○さんの言うことを聞かないのですか?」という主旨の質問をしたら、「だって、○○さんの言うことを聞いたら、○○さんのようになってしまうじゃないですか!」という答えが返ってきたことがあります。
自らが悪い手本になってしまっていたとしたら、言うことなんぞ聞く訳がありません。育成する側の上の立場の人達が相手の前でよき見本となって、自らが仕事を楽しみ、周りと一緒に成長していく姿を見せられるようにしたいものです。
背中で教える・・とよく言われますが、まさにそのとおりで、10の言葉をかけるより1つでも模範となる行動をしてみせることで、社員さんのモチベーションは格段に上がり、何も言わなくても勝手に動いてくれるようになるものです。
最後にもう一つ。違う観点からの見方です。
一般の従業員さん側の立場から見て、もし自分の上司や社長さんが合わない人だったり共感できなかったりした場合、そこで「こりゃダメだ」と失望してやる気をなくしたり、ただ単に批判や中傷ばかりをしないでほしいと切に思います。批判する暇があったら、相手の“いい所”を一つでも見つけましょう。
まずは、そのフィールドで立場で、自分にできることを精いっぱいやる。現状も前向きに捉えて、自分が今後そういう立場になった時のよき教材としてもらいたいと思います。
価値観やモノの考え方は人それぞれです。また、みな色々な過去や境遇を背負い、それぞれの立場でそれなりの苦労や悩みも抱えています。
お互いに相手を理解し合いながら、それぞれの立場に立って考え、そもそも自分たちがするべきことの本質は何なのかを常に心に置いておくことが、労使円満の秘訣の一つではないかと思います。
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