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言葉は悪いですが、最近はまるで悪質クレーマーのような “問題社員”が増加しています。建設的な意見などではなく、単なるわがままや自己主張を繰り返し、権利を主張し、会社を困らせています。
今回はそういった人への対応方法の一端を考えてみたいと思います。(くれぐれも「常識ある正当な主張や前向きな提案」の方をぞんざいに扱わないよう注意して下さい。)
◎ 「法律」を盾に攻めてくる人
「法律ではこのように決まっているのだから権利は主張して当然」と、自身の成績や勤務態度は全く棚に上げ、会社の事情も一切そっちのけで様々な要求を迫ってくるパターンです。
感情的にはつい突き放したくもなりますが、ここはじっと我慢して相手の要求・主張はじっくり聴きましょう。このタイプの方々は、ろくに自分の話も聞かずに一方的に会社側の主張を突き付けられることを最も嫌う傾向にあります。(また、よくよく聴いてみると、思わぬ所に業務改善のヒントが隠されていることもあります。)
それから、二言目には「私には弁護士がついている」とか「出るとこ出るぞ!」とか脅しのように言われる場合もありますが、決してそれに怖気づいてはいけません。
100%近く会社側に非があればどうしようもないですが、そうでなければ(聴くべき所は聴いた上で)毅然とした態度で、会社としてできることとできないことを明確にしつつ落とし所を探っていきましょう。
◎ 配偶者や親も登場するパターン
最近は特に多いのですが、本人ではなくその配偶者や親が会社に怒鳴り込んでくるケースも目立ちます。このようなケースでも、基本はまずは全てを聴いた上で、実際はどうだったのかをきちんと説明することが肝要です。本人から話が大げさに伝わっていたり、誤解や憶測が入っていたりするためです。
そして、できれば当事者本人と話し合いや交渉ができるようにもっていくべきと思います。本人と話ができなければ何の進展もないし何も決められないことをはっきり意思表示するのがいいでしょう。
◎ 何でも会社のせいにする人
「自身の仕事の成果も勤務態度も全ての原因は会社の方にあるのだ」という思考回路で責めてくるパターンです。生まれもった性格の問題もありますから、そういう考え方を覆すのは一筋縄ではいきませんが、そういった事象はどういう過程で生じたのか、あるいは根本的な問題はどこにあるのかということを根気よく探っていきましょう。
ポイントは、相手の間違いを正したり会社側の正当性を主張するのではなく、ある程度時間をかけて一緒に分析し共に考えるというスタンスです。これを怠ると、余計に会社が悪者にされてしまいます。
〜 仮に労基署などの行政機関や紛争解決機関等に駆け込まれたとしたら、むしろすんなり円満に解決することも多いですので、第三者を交えた話し合いを逆に提案することもひとつの手です。悪質な要求や非常識なふるまいは彼らもすぐに見抜きますから、会社側の主張も通りやすい傾向にあります。
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