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世の中には、他所からなぜか応援される会社というのが存在します。その原因はどこにあるのでしょうか? 今回はそんなことを考察してみたいと思います。
前回、松下幸之助さんの言葉を引き合いに出しましたが、「自分たちの仕事は、人の助けなくして、一日も進み得ないのである」とも申されています。誰かから協力・応援してもらってこそ自分たちのやっている仕事が成り立つということでしょう。決して他に依存するということではなく、会社が発展するためには人からの応援が必要不可欠なのだと思います。
ただ、単に「応援してください!」と世の中にお願いを発信するだけでは、何も起こらないような気がします。応援される会社というのは、そもそも「応援したくなる要素」を持っているのだと思います。
その要素の1つ目は「将来へのビジョンを常に発信している」ことでしょうか。その会社がやっていることに将来的なビジョンを感じることができると、人は何かと応援したくなるものです。同じような商品で、同じような価格だったら、やはり将来的な魅力を感じる会社の方の商品を買うと思います。
単に売りたくてお金を儲けたくて目先のことだけに必死になっている姿を見せられるより、ずっと先を見据えてその目指す所に向かって努力をしている姿の方が好感を持てますよね。
2つ目は「何事にも一貫した努力を見せ、失敗からも学び続ける会社」でしょうか。少しでも良い方向に、少しでも便利にと常にたゆまぬ努力をしていれば、自然と応援したくなるものですよね。そして、全てのことが成功するわけではありませんから、たとえ失敗をしたとしても、それを糧にさらなる成長に向けて舵を切ることができれば、逆にプラスの力を生みます。
最近は情報伝達手段もそのスピードも昔とは段違いですから、何か不祥事を起こしたり商品等に不都合があると、瞬く間に悪評が世間に広まったり炎上案件になったりもします。そんな時の対応(特に初期対応)の仕方がその後の行く末を左右しますよね。やはりその失敗を教訓にして、何事も隠さず真摯に対応すれば、たとえ一時的に評判が落ちたとしても回復も早いですし、かえって「応援される」土壌を創ることができます。
3つ目は「目の前の感謝をいつも忘れず、短期的な利益よりも長期的な信頼を優先する」ことでしょうか。どんな小さなことにも感謝の気持ちを忘れないというのは、もはや言い古されたような言葉ですが、ある程度商品などが売れるようになったり、利益が継続的に出るようになると、案外どこかに忘れ去られがちです。それも無意識のうちに置き去りになってしまうことが多いものです。やはりどんな時でも「心のこもったありがとうの言葉」が常に感じられると応援の気持ちが湧いてきますよね。
そして、目先の利益よりもお客さんの信頼を長きに渡って得ようとする姿勢が感じられると、その会社そのものの「ファン」になったりもするかと思います。どんな業種の会社でも、常に応援してもらえるファンをどれだけ増やせるかが、成功に向けてのひとつのカギではないでしょうか。
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