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よく「マイナスイオンを浴びると体に良い」などということを聞きますよね。が、そもそもマイナスイオンって何なのでしょうか？ そして、実際どのような効果があるのでしょうか？ 今回は若干違った観点から色々考察してみたいと思います。
私も科学的な詳しいことはよくわからないのですが、マイナスイオンとは大気中の原子に電子が付いてマイナスに帯電したものを指していて、このマイナスイオンが多くなると人体の生理作用や細胞そのものが活発になり、新陳代謝や自然治癒力が高まったり自律神経の働きを活性化してくれます。
一般的には天気が良好な時や森や緑の多い高原、滝の近くなどに多く存在しています。「自然の中で過ごすと気分がよくなる」と言われるのは、このマイナスイオンを体にたくさん浴びて、体内にもマイナスイオンが増えているためです。
一方、このまさに逆の効果をもたらすのがプラスイオンです。上述の原子がプラスに帯電したもののことですが、こちらは天候が悪い時などや都市部の排気ガスが多い場所、電化製品に囲まれた環境などで多く発生します。ですので、上記と同じ法則で、プラスイオンの多い場所にいると体内の神経系統への指令も不規則となってしまい、ストレスやイライラが増幅される原因となり、病気等の発生率も高くなると言われています。
一般的には「プラス」と付くと良いものの方で「マイナス」と付くと悪い方のイメージを持ってしまいますが、こと電子の世界では逆というのがまた面白い所でもあります。
ということで、いわゆる「仕事場」の大半は、どう考えてもマイナスイオンが少なくてプラスイオンが多い場所ということになりますね。職場でどうしても揉めごとやいざこざが絶えなかったり、家庭や地域等の活動ではとてもいい人なのに、仕事場に来ると途端に鬼みたいな人格になる人がいたりするのは、まさにこのイオンバランスの影響でしょうね。あと、よく「都会の人間関係はギスギスしている」などと言われるのも、こういったことが一因なのかなと思います。
ただ、そうは言っても現実的に森の中で仕事するわけにはいきませんので、例えばオフィス内に観葉植物などの自然感のあるものを置くとか、パソコンや電子機器から離れる時間を無理してでも作るとか、休憩時間中はなるべく外に出るとか、皆それぞれが創意工夫しながらプラスイオンを増殖しないように気をつける必要があるかと思います。
そして、特に昨今は、私生活においてもパソコンやスマホにテレビ、その他様々な電化製品に囲まれて過ごすことも増えていますから、体内のイオンバランスが崩れたままで長い時間を過ごしている人が間違いなく多いことでしょう。
人の趣味はそれぞれ多種多様ですので強制するわけにはいきませんが、仕事がオフの日はなるべく自然の多い場所に出かけるのがいいのかなと思います。個人的にも休みの日にどこにも出かけずパソコンやスマホをいじったりしているだけだったのと、緑多き自然の中をウオーキングしたり木漏れ日の中で水辺に佇んだりしたのを比べると、明らかに後者の方が次の仕事の日をスタートさせる時の気分が爽快になってやる気も湧いてくるものです。
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