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今回は、みなさんが普段もらっている毎月の給料が、いったいどのように計算されているのかについて述べてみたいと思います。(そんなことはすでにわかっているよという方も多いと思いますが、何卒ご容赦ください。)
ひと口に給料計算といっても会社によって色々ですし、同じ会社でも人それぞれで違います。また、どんな給与ソフトを使っているかによっても違いますし、あるいは全部を手計算でやっている場合もまた違ってきます。ので、ここではどんな場合でも共通の事項、最もよく見られるケースについて触れていきたいと思います。
給料には必ず「締日」と「支払日」があります。例えば「毎月末締め・翌月10日払い」のようなスタイルです。(これも会社や人によってまちまちですよね。)
給料計算の担当になっている人は、この締日から支払日までの間に、下記に述べることを順を追ってしていきます。
まずはタイムカードや出勤簿の内容確認でしょうか。勤務日数や残業時間、有給休暇の使用日数、特殊な作業や勤務があるかどうかの確認などを人毎にしていきます。そして、それを給与データとして反映させます。給与ソフトを使っていれば、このデータを入力していくことになります。
同時に、前月までの基礎データと違う部分かないかどうかの確認をして、それらがあれば元のデータを修正します。例えば、昇給して基本給や時給単価が上がった人がいないか、色々な理由で諸手当に変動がある人がいないか、社会保険料が変わった人がいないか etc. 挙げだすとキリがありませんが・・。
すべてのデータが出揃ったら、いよいよ「計算」です。給与ソフトの場合は、データさえ間違いなく入れておけばここの部分はボタン一つでやってくれます。手計算の場合はまさに人毎に掛け算をしたり足し算をしたりして計算をしていきます。
さて、次は「引く方」(いわゆる「控除」)の金額の計算です。これも人によって様々ですが、社会保険料や税金、会社で定めている会費などです。
実はこの「引く方」にはちゃんと順番がありまして、まずは社会保険料系(健康保険料・厚生年金保険料・雇用保険料)を必ず先に引き、次に所得税を引くという順番になっています。この順番を守らないと所得税の金額が正しくなりません。(もちろんですが、社会保険に加入していない人は所得税から引いていきます。) その後で「地方税」(市民税や区民税など)や会社で定めている会費や寮費などがあれば、それらを引いていきます。もちろん、給与ソフトの場合は、基本データが間違いなく入っていて各種設定も間違っていなければ、ここの部分はボタン一つでやってくれます。
こうして前述の総支給額から各控除額を差し引きして、いわゆる本人の「手取り額」が確定します。そして、一連の計算結果を給与明細という形で印刷などして本人に渡し、支払い日までにこの「手取り額」を振り込みするなどして本人の手元に実際のお金が届くという仕組みです。
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