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おおよそどんな方も、自分の「あるべき論」を多かれ少なかれ持っているものです。
例えば、「子どもはこうあるべき」とか「会社は○○であるべき」とか「マナーや服装は○○であるべき」などといったようにです。(最近は、それぞれの価値観や様々な事象の「多様化」が叫ばれていることで、このような考え方は減ってきているとは思いますが。)
その自分自身が持っている「あるべき論」と、実際に目の前で起こった事象とが食い違っていますと、そこに怒りの感情が湧き上がることが非常に多いですよね。
わかりやすい例を挙げますと、お店で店員さんに態度が悪いなどと文句をつけている人は、自分の信じていた「あるべき論」がその場で裏切られたからでしょう。
会社の中でもこういったことはよく起こります。
例えば、育児休業を取ろうと思った男性の社員さんがいて、その上司は断固として休業を認めなかったとします。これは、その上司の中に「育児など奥さんに任せて、男は会社での仕事に没頭するものであるべき」という「あるべき論」が強くて、どうしてもそれを覆すことができないからでしょう。
常識や価値観は人それぞれ違いますから、これはある意味致し方のないことかもしれませんが、心掛け次第でその怒りの感情を軽減することはできると思います。
まずはひと呼吸おいて、相手の「あるべき論」をとりあえず受け入れてみる。と同時に、自分自身の持っている「あるべき論」を冷静に検証してみる。
これだけでもまずは、怒りの感情が多いに抑制されることでしょう。
要はお互いの「あるべき論」を客観的に把握して、地道にその都度すり合わせていくことが必要となります。なかなかに難しいとは思いますが。
少しでも多くの方がこのようなことを実践していけば、パワハラをはじめ職場や社会のトラブルも大いに減少していくように思います。
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