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以前にも当コーナーの中で述べましたように、人を動かそうと思ったら「率先垂範で実際にやっている所を見せる」のが一番でしょうが、次いで効果的なのは「言葉の力」ではないでしょうか。
昨今よく問題となるハラスメントも、その多くは言葉のもたらす影響が原因ですし、特に最近の社会情勢下では人同士の交流そのものが少なくなりがちですから、言葉の影響力はより大きくなっていると言えましょう。
さて、仕事で何かミスをしたり失敗したりして落ち込んでいる時に、どういう言葉をかけられたらうれしいでしょうか?
頭ごなしに結果を責められ罵倒され役立たずの烙印を押されるのと、一緒にその原因を考えてもらいながら次回同じ失敗をしないようにと暖かい励ましの言葉をかけられるのと、どちらが前向きな気分になるでしょうか?
言い訳がやたら多く何かあると人のせいにばかりして、部下や後輩にいつもきつく当たりやる気をそぐような発言を連発する人と、常に前向きな目標を自分の言葉で語り部下や後輩のやる気に火をつけるような発言の多い人と、どちらが良きリーダーでしょうか?
人それぞれ性格や考え方は色々なので何とも言えませんが、いずれも明らかに後者の方ですよね。
上で述べたことはある意味当たり前のことなのですが、人はどうしてもその場の状況や相手との関係性により、ついつい感情的に相手の心にグサッと刺さるような言葉を言ってしまいがちです。できることなら口に出してしまう前に、いったん間を置いて、自身の言動による影響を一瞬でも考えられると理想ですね。(私もあまり人のことはとやかく言えませんが・・。)
また、自分自身としては何気なくたわいもないひと言であっても、相手にとっては大変に失礼で傷つく類の言葉であったりもします。影響力があり責任ある立場の人の言葉であるとなおさらです。
特に最近は、そういったひと言によって世間的にもバッシングを受けたり炎上したりという例が実際に後を絶ちませんよね。
少し大げさかもしれないですが、「言霊」という単語があるように、人の発する言葉には何かが宿っていて、それなりの力を持っています。
せっかくですから、いい意味で周りの人の心に響く言葉を選び、お互いの関係性がより親密で協力的になるような言葉を発したいものですね。
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