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◆ GWも終わりまして“日常”が戻ってきましたが、今回は休日や休暇にまつわるお話をしたいと思います。とりわけ日本と諸外国の状況を比較しながら眺めてみたいと思います。
◆ 『ドイツ:143日、フランス:140日、日本:128日、アメリカ:127日』
まず、上記は何の数字かおわかりでしょうか? これは「年間休日の数」です。いわばイメージどおりにヨーロッパの先進国が多くて日本は少ないですね。
◆ 『フランス:38日、ドイツ:27日、日本:15日、アメリカ:13日』
これは「年次有給休暇(以下、年休)の日数(年平均)」です。ヨーロッパと日本ではかなりの開きがあります。アメリカが少ないのは、そもそもアメリカでは年休自体が法律で義務付けられていないためです。
この辺りにもお国柄が出ていますね。ちなみに、ドイツとフランスでは「1年に最低12日以上は“連続して”休暇を取らなければならない」と法律で決められているそうで、長期休暇の前には給料を前払いする制度もあるとか。日本ではちょっとあり得ない話ですね。
◆ で、これが「国民の祝日の数」となると、ちょっと状況が変わります。
『日本:15日、フランス:11日、アメリカ:10日、ドイツ:8日』
となっていまして、日本がダントツに多いのです。つまり、日本では国が強引にでも休日を定めないと誰も休まないということでしょうか。
◆ それを裏づけるようなデータがありまして、「年休を実際に取った日数(年平均)」を見てみますと、
『フランス:36日、ドイツ:25日、アメリカ:10日、日本:8日』となります。
善し悪しは別にしてかなりの差がありますね。ここに出ている国以外と比較しても日数が一ケタなのは、世界の先進国といわれる中でも日本ぐらいです。
加えて、「年休をすべて使い切った人」となると、欧米では軒並み70%台であるのに対し、日本は8%!とこれも一ケタで、要は日本では年休を全部使い切る人がほとんどいないということです。
◆ ちなみに、ある調査機関が日本のサラリーマン対象に行なったアンケートでは、「年休を取れない理由」として多かったのが、『仕事が忙しすぎて取れない』『周りも取っていないので雰囲気的に取りづらい』『休むと周りが快く思わなかったり迷惑する』『休暇より仕事の方が大切だから』とのこと。
まさに、国民性がもろに反映されているような気がします。
◆ 最後に、ちょっと視点を変えまして「年間の総労働時間数」を見てみますと、
『日本:1975時間、アメリカ:1929時間、フランス:1538時間、ドイツ:1525時間』となります。
これまでの話の流れからして十分に納得できる数字かと思います。ちなみに、フランスとドイツでは「会社で残業をする人」はほとんどいないとのことです。これもお国柄でしょうか。
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