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この仕事をやっていますと、「ウチの社員はホントよく辞めちゃうんだよ。どうしてだろう?」といった嘆きをよく聞きます。
まあ理由は色々あるのでしょうけど、最大の理由は(上記のように)そもそもその理由がわかっていないことにあるのだと思います。つまり、なぜよく辞めてしまうのかが分析できていないわけです。故に同じようなことがいつまでも繰り返し起こるわけです。
まずは、嘆いたりする前にその理由をじっくりと考えてみましょう。
そもそも採用の時に自社やその配属部署に合う人をちゃんと採っているか、せっかく採用した方を暖かく迎え入れ大切に育てていくような風土が職場にあるのか、知らず知らずのうちに相手が嫌がるようなパワハラまがいの言動をしていないか、従業員さんからの提案や意見は無意味に突っぱねずちゃんと受け入れているか、待遇面や福利厚生等は規定どおり守られているか、職場内のコミュニケーションは日頃から十分に取れているか、ネットの掲示板やSNS等で会社の悪評が立っていないか、等々まずその辺を検証してみてください。決して人のせいにしたり最近の若者の気質のせいにしたりはせずにです。
逆に、全くといっていいほど人が退職しない会社もあります。あっても数年に一人ぐらいがやむを得ない事情で退職するのみだったりします。
さて、その違いは何なのでしょうか?
人が滅多に辞めない会社に共通しているのは、第一に採用の際の人選がほぼ間違っていないことです。ちゃんと自社のその職場の雰囲気や周りの人に合う人を見定めて採用しています。決して行き当たりばったりな感じではないですし、誰でもいいや的な採用はしていません。
そして、その人を大切にじっくりと育成します。普段も当たりまえのようにきちんとコミュニケーションを取り、自発的に出てきた提案や意見は十分に汲み取って受け入れます。よって、職場の居心地がよくなるのは必然で、自ずと自然に長く働いてくれます。逆に、よほどの事情がない限り辞める理由がないわけです。(決して従業員を甘やかすとか何でも従業員の言うことを聞くとか、そういう意味ではありませんので、くれぐれも誤解のありませんように。)
人が頻繁に辞めてしまう会社と、ほとんど辞めない会社、もちろんですが辞めない会社の方があらゆる意味でメリットが大きいですよね。
誰か退職すれば、恐らくその分の補充でまた採用します。その際には手間も経費も掛かります。自ずと本業以外のことで時間を取られますし、社会保険など手続的な手間もかかってしまいます。要は時間もお金もある意味無駄に使うことになってしまうわけで、人がよく辞める会社にはほぼデメリットしかありません。対して、人がめったに辞めない会社は全くその逆で、もう言うまでもないですね。
今からでも十分に間に合います。退職がどうも多いなあ〜という会社さんは、これは社内の点検をしたり風土を改善するチャンスだぐらいに捉えて、いい方向に舵取りをして頂ければと切に願う所です。
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