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ここ最近のご時勢により急激に注目されることになった「リモートワーク」ですが、その成果や様々な影響、メリットやデメリットについて改めて検証してみたいと思います。(テレワークもほぼ同義語ですが、ここではリモートワークという言葉で統一します。)
恐らく一番のメリットは、「会社等に行かなくてもよい」ことで時間が有効に使えたり、通勤ラッシュ時に移動しなくてもよいのに加え、職場での人との接触もなくなるので感染等のリスクも自ずと減らせるということでしょう。加えて、職場での人間関係が薄くなることで、人によってはストレス軽減にもなるでしょう。
会社側から見ますと、オフィスの全部または一部を使わなくなる、あるいは使う人も限られるということで、賃貸料や光熱水費や通勤費など様々なコストを節約することができます。
一方でデメリットといえば、上記メリットの裏返しでもありますが、「会社に人が来なくなる」ことで、勤怠管理が難しくなったり、臨機応変な指示が出せない・もらえないとか、どうしても細かなコミュニケーションが取りづらくなります。また、各人の仕事の成果が見えにくいので、人事考課や評定等に支障をきたすことも多いです。
あとは個人情報やセキュリティ上の問題もあります。自宅や街なかなど会社ではない所で仕事をすることになるので、そういった危険やリスクと常に隣り合わせです。
そして、これはそもそも論なのですが、リモートワークをしたくてもできない業種や職種があるということです。
例えば、建設業や介護事業者や運送業など、その場所に出向いて直接何かしないと成り立たない仕事です。これらの仕事は(会社の中での事務部門を除いて)どうしたってリモートワークするわけにはいきません。また、モノを作ったり売ったりは何とか「リモート」でも可能な部分がありますが、それらを設置したり修繕したりということは、なかなか難しい面があります。
いずれにしても、今回の一連の社会情勢等によって、こういったことが何の準備期間もなく、会社によっては何の予備知識もなく、急に降って湧いて急に対応せざるを得なくなったことが、何よりの難しさなのだと思います。データで見ても確実にリモートワークは増加していますが、実際に行う中で同時にいい面と悪い面が見えてきていることでしょう。
逆に、前向きな観点でいいますと、これまで当たり前だと思ってきた職場慣行や生活様式などについて、本当にこのままでいいのか・・という一石が投じられたのではないかと思います。
こういう方法もあるよ、こういうスタイルや考え方もあるよ、工夫すればこんないいこともあるよ、と自然界から教えられているのではないでしょうか。せっかくですので、これをよい機会と捉え、仕事や生活の効果的な新しいスタイルを生み出せたらよいのではと思います。
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