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◆ 「人間の法則」−−もう少し言葉を補足しますと「“自分のやったことが自分に返ってくる”という人間社会にあるひとつの法則」ということができます。言い換えますと「他人は自分の鏡」ということです。
◆ 「部下が私の言うことを全く聞かないんだ」とか「ウチの社員は全然私の話に耳を傾けてくれない」などと管理職の方や社長さんからよく相談を受けます。
答えは簡単で、部下や社員が言うことを聞かないのは、自分が部下や社員の言うことを聞いていないからなのです。
「そんなの全部話を聞いていたら会社はやっていけないよ」と反論されたりもしますが、言われたことをすべて実行しろという意味ではありません。部下や社員の話にきちんと正対し、聴く耳を持っていったんは受け入れて聞くということです。
◆ 「こんなに頑張っているのに、なぜ周りは私のことを助けてくれないのか?」などともよく聞かれます。これもつまり、周りが助けてくれないのは、今まで自分が周りを助けてこなかったからなのです。
「ギブ&テイク」に「出入口」。どちらの言葉も与える方や自分から外に出す方が前に来ていますよね。これには意味があって、まず自分の方から外に向かって出していかないと、何も入ってこないということなのです。
自分から進んで他人を支援する気持ちを持ち、実際にそのようにしていますと、自分が困ったり悩んでいるときには自然と援助の手が差し伸べられるはずです。
◆ 「なぜ周りと比べて自分だけ評価が低いのか?」とは、企業の従業員さんからよく聞かれる言葉です。
自分の評価が低いのは、自分が会社や社会に思ったほど“価値”を提供できていないからで、もうひとつは他人の評価を高める支援をこれまでしてこなかったからなのです。
(そもそも、「“自己評価”は他人の評価よりもおよそ20%甘く出る」と言われていますし。)
◆ 他人が自分に対して今何をしてくれるかは、自分が他人に今まで何をしてきたかの裏返しなのです。
このようなことは、人間同士の間だけの話ではありません。企業と個人の関係においても、社会と企業の間の関係においても、あるいは家庭においても、この世が人間社会である以上あらゆる場面に当てはめることができます。
お客さんのために尽くすからお客さんから感謝されるのであり、社会に価値を提供するからそれが売り上げとなって返ってくるのであり、家族の話を親身になって聴くからこそ家庭で温かく迎えてもらえるのです。(と、これまで書いてきて、自分でもドキリとしていますが・・・。)
◆ 今後の社会がどんなに機械化やシステム化が進もうとも、基本的には相互に関わり合いを持つ人間の集団によって社会が構成されていくことは変わらないわけですから、「人間の法則」が社会の基本原則であり続けるのだと思います。
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