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前回は公的な支援について紹介しましたが、今回は企業等の業績を実際に回復&再生して、事業を再度軌道に乗せるためのちょっとしたヒントになればいいな・・と思いながら書いてみました。
◎ 絶対にしてはいけないこと
つい最近にも書きましたが、企業再生にあたって絶対してはならないことは“事業主が一人で思い悩むこと”です。人間はついつい自分ひとりで問題を抱え込み、悩んでしまうものですが、いくら経験豊富で数々の修羅場をくぐってきた人でも一人の力には限度があるものですし、心身ともに疲弊してしまいます。
◎ 多くの英知の結集
外部の経営コンサルタントなどに相談したりするのもひとつの方法ではありますが、まずは自社の中で意見を出し合い、議論することが重要です。業種・業態や規模はもちろんのこと、「その企業独自の特徴やスタイル」は、やはりそこに在籍する人たちにしかわからないことが多いのです。
少し大きな規模の企業でしたら役員さんと従業員さん10名ぐらいを、比較的少人数な企業でしたら従業員さん全員を集めて議論の場を設けましょう。(それこそ“密”にならないよう工夫しながら。)
よく「末端の社員になんか会社の経営に関わることがわかるものか」などとおっしゃる社長さんもいますが、まさにその考え方が一番恐ろしいので、できる限りたくさんの人を集めましょう。
◎ 議論の進めかた
ひと通り聞くだけ聞いて、自分の考えに合わないことや一見役に立ちそうにない意見をその都度否定していく人をよく見かけますが、これはNGです。
具体的に申し上げると、ホワイトボードを用意して、思いつくアイデアやこれはどうだろうと思ったことを出せるだけ出して、それらを書けるだけ書きます。多ければ多いほどいいです。たとえどんなことでもホワイトボードにもう書ききれないというぐらい、とにかくたくさん書き出すのです。
もうこれ以上は出ない・・となったら、そこで初めて“選別”の作業をしていきます。とりあえずすぐにでも実現可能なものや効果がありそうなものなどに○印なんかをつけて絞り込んでいきます。
◎ 即実行
あとは選別後のそれらの施策をただただ実行するのみです。ここまできたら、色々考える前に“まずはやってみる”ことが重要です。
そして、やってみたら簡単にはあきらめないことがポイントです。“できない”のと“やらない”のは違いますし、あきらめない限り「失敗」にはなりませんし、失敗を恐れていたら「成功」はしません。
「もう限界・・」と思うこともあるかもしれませんが、自分の心が限界と決めた時だけが限界なのだと思います。
方法は百万通りあると思いますから、企業とそこで働く従業員さんの明るい未来だけをイメージして、常に前向きに進んでいきましょう!
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