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どんな会社にも“こだわり”があるかと思います。特に中小企業では、経営者自身の“こだわり”が会社の方針や日常の業務そのものに色濃く反映されている場合が多く見受けられます。
一般的に“こだわり”というと、例えば「あのラーメン屋の店主はこだわりがある」というように使うことが多いですね。そして、その“こだわり”がいい方のイメージ(この例では「ラーメンが美味しい」)で捉えられた時に評価が高くなるわけです。
会社の場合もそれと同じで、同じ種類の商品やサービスであっても、それなりの“こだわり”をお客さんに見せることによって、他と差別化を図ることができ、固有の「ファン」を作りだすことができます。「この会社のこの商品(サービス)をぜひ購入したい」となるわけです。
このいい意味での“こだわり”は、経営者自らが常に発信し続けることによって、知らず知らずのうちに自社の社員やその周りの社会に浸透していきます。良き方向に作用すれば、社会的な認知度そのものも高くなり、大きな広告塔の役割も果たしてくれるでしょう。
物質的にはある程度充足し、市場も縮小傾向といわれている昨今。こういった会社の“こだわり”をうまく長所・強みとして活かし、上手に発信していくことが、今の世の中を生き抜く上でのひとつのヒントになるのではないでしょうか。
一方、「御社の“こだわり”は何ですか?」と改めて聞いてみると、意外にも沈黙されてしまうことが多いです。("弱い所"は何ですか? と聞いてみますと、けっこう即答されるのですが・・。)
これは“こだわり”がないのではなくて、普段から無意識にそれが出ているので、気づいていないだけのことがほとんどです。改めて白い紙に書き出してもらいますと、次から次へと出てくるもので、それらを社員の人達とすり合わせてみますと、まさに普段イメージしていることと一致します。
この“こだわり”が普段からきちんと意識づけできれば、我が社の個性や特長を上手く活かすことができ、我が社なりの「オンリーワン」を作り出すことができます。
その会社がその会社にしかできない“こだわり”のサービスをする、その会社にしか作れない“こだわり”のものを作る。そうすることによって、商品やサービスにとても大きな付加価値が生まれ、お客様や取引先はその会社の「ファン」になります。
さらに、その会社の社員さんも日々誇りを持って充実した気持ちで働くことができます。自ずと利益率も上がります。
市場規模も大きい大企業と違い、過度の価格競争なども無駄に体力を消耗するだけで中小企業には似合うものではありません。
そのような無駄な価格競争などをすることなく、“こだわり”を少しでも多くの人に気に入ってもらい、いかにして自社のファンをどれだけ増やしていくことができるのかが、これからの時代を切り開く上で大きなカギとなるのではないでしょうか。
さて、みなさんが経営・所属している会社や関与されている会社には、どのような“こだわり”があるでしょうか?
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