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各企業で働いている従業員さん達の健康を守り気遣うことが重要であるというのはもちろん当たり前で、近頃盛んに言われている働き方改革においても最重要事項ですよね。
ただ、では実際どんなことをしたらよいのか・・というアイディアが出てこなくて悩んでいる企業の方々も多いです。今回は、実際に日本の中小企業等で行われている「実例」をご紹介したいと思います。
・ 事務所の一角にミニスポーツジムと仮眠ルーム(某食品会社)
社員ならいつでも誰でも利用できるミニスポーツジムを事務所内に設置。「毎日最低30分はそこで運動する」ということを日常的に社内で周知した。最初は「そんな時間ないよ」などと言っていた人達も、実際にエアロバイクをこいだりランニングマシンに乗ったりヨガを取り入れたエクササイズなどをやってみると、仕事の効率が上がり「今まで3時間かかっていた作業が2時間で終わるようになった」とか「明らかに運動後は頭の冴え方が違う」などと効果の程を実感するように。
仮眠ルームも同じような効果を上げ、結果として残業が以前よりも7割ほど減り、人件費的なコスト削減にもつながった。
・ 会社内の専用冷蔵庫にカット野菜や健康食品を常備(某運送業)
お昼や夜勤時にインスタント食品やコンビニ弁当だけで済ます従業員が多くいることに気づいた経営者が、専門業者からカット野菜や果物などを定期的に届けてもらい、社内の専用冷蔵庫からいつでも出して食べられるようにした。
費用は半分以上を会社側で持つようにし、社内への周知も欠かさず行った所、明らかに従業員の食生活が変わり、現実に体調不良で休む人が減って業務ロスも少なくなり、離職率も下がる結果となった。
・ 健康管理部門の創設と年に2回の「健康生活発表大会」(某印刷会社)
恒常的に残業が多いことも影響してか、体調不良になったり、それが原因で辞めていく社員も多くいたことを憂慮し、社員の健康管理を扱う専門部署を創設。特定の曜日に元看護士の専任カウンセラーを配置し、自由に相談等ができるようにした。
また、心身両面の健康に関する社内研修や会社側からの情報発信を定期的に行いながら、年に2回、社内で「健康生活発表大会」を開催。各人それぞれの健康生活への取り組みを発表してもらうと共に、その情報を皆で共有した結果、体調不良者の減少もさることながら、社員同士のコミュニケーションが活発になり、職場内に一体感が出るようにもなった。
従業員それぞれが健康で毎日がフレッシュな状態であれば必ず生産性は上がりますし、それが組織の活性化につながり、人材も定着し、企業の利益にも貢献していきます。
個々の心がけももちろん大事ですが、組織ぐるみでまずは経営側からの意識改革と実際の行動が必要不可欠なのだと思います。
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